ルーフボックスの取り付けレールが腐食した場合の対処方法

ルーフボックスの取り付けに便利なルーフレールは、ピカピカに輝く美しいパーツです。ところが、ある日ふと気づくと、ルーフレールの表面に、無数の白い斑点が…。これはルーフレールの腐食で、せっかくピカピカしていた車が台無しに。そのようなときに必見の、ルーフレールが腐食した時の対処方法を紹介します。

1 取り付けレールが腐食するとどうなるか？
2 腐食への対処方法STEP① クリーナー
3 腐食への対処方法② コーティング
4 まとめ

取り付けレールが腐食するとどうなるか？

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ルーフレールの腐食は、アルミ素材の表面にアルマイトコーティングを施した、ルーフレールに発生します。国産車のルーフレールは樹脂製で、シルバーの塗装で金属風に見せかけてあり、腐食はしません。アルミ合金製のルーフレールは欧州車に採用され（レクサスNX、RXのルーフレールもアルミ製）、ルーフレール以外にウインドウモールも、アルマイト処理されたアルミ素材が使われています。

雨染み

メルセデスやボルボなど、欧州車のルーフレールは、金属特有のテカテカしたツヤが魅力的です。しかし、新車からわずか数年で、美しいルーフレールに、雨染みのような汚れがついてしまうことがあります。この雨染みは、水アカ汚れと思って洗剤で拭いても全く落ちず、見た目が悪いためがっかりしてしまいます。これは、酸性雨によって、表面のアルマイトが劣化したのが原因です。

白濁

雨染みと同じく、ルーフレールに、白い斑点のようなものができることがあります。これは、アルマイト被膜の劣化がさらに進み、腐食してしまったためです。こうなると、高級輸入車なのに、とてもみすぼらしくなってしまいます。

くすみ

ルーフレールの腐食が広い範囲にまで及ぶと、鏡のようだったレールが、すっかりくすんでしまいます。欧州とは違い、湿度の高い日本では、ルーフレールの腐食は避けられません。欧州製SUVやステーションワゴンのオーナーは、雨染みや白濁をキレイに取る方法と、腐食しないための予防処置を、ぜひ知っておいてください。

腐食への対処方法STEP① クリーナー

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ルーフレールに、雨染みや白濁といった腐食の症状を発見したら、専用のクリーナーを使って取り除くことができます。

準備する物

1.アルミ製ルーフレール、モール専用のクリーナー
2.電動ドライバーもしくはドリル
4.軸付きのフェルトホイール（円筒形、砲弾型）
3.マスキングテープ

使用方法

欧州車のアルミ製ルーフレールの腐食には、専用のクリーナーが販売されています。付属のスポンジにクリーナーを付けて、手で磨いても良いですが、それではかなり時間が掛かります。ホームセンターで安く買える、電動ドライバーやドリルを使えば、とっても楽チン。ルーフレール周囲の塗装を傷めないよう、ボディーにマスキングテープを貼って保護します。

電動工具に軸付きのフェルトホイールをセットし、フェルトにクリーナーを少量つけて、腐食した部分を磨いていきましょう。磨く場所によって、フェルトの大きさや形を変えれば、よりスムーズに作業ができます。

腐食への対処方法② コーティング

モールスーパーを使えば、ルーフレールに、三年間は腐食が発生しなかったという実証結果が出ています。ルーフレールをさらに長持ちさせたり、腐食を予防する方法が、アルマイト加工材専用のコーティングです。

準備する物

1.アルマイト加工専用のコーティング剤
2.スポンジ
3.カーシャンプー
4.IPA（イソプロピルアルコール）
5.ミクロクロス（メガネ・カメラレンジ磨き用布）

使用方法

モールスーパーで、ルーフレールの腐食部分をキレイに除去したら、100倍に薄めたカーシャンプーと水できれいに洗浄し、油分を取り除きます。洗浄後は、ルーフレールを完全に乾燥させ、IPAをしみこませたミクロクロスでふき取り、表面のほこりを除去。コーティング剤をスポンジにつけて、ルーフレール全体に塗ります。

最後に付属のふき取り用ネルで、余分なコーティング剤をきれいにふき取れば完了です。